「英国陶工の父」と称されるジョサイア・ウェッジウッドは1759年、アイビーハウス工場(Ivy House Works)を借り受け、独立しウェッジウッド社を創立しました。「これまでの陶芸を一歩進めて、芸術の域まで洗練させたい。」と、生涯研究と実験を重ね、いくつもの名品を誕生させました。白い食器を作るのが難しかった当時、乳白色の「クリーム ウェア」を生み出しシャーロット王妃が絶賛。1766年「Potter to Her Majesty(王室御用達の陶工)」と認められ「クィーンズ ウェア」の名が与えられました。1768年には深みのある光沢を放つ「ブラック バサルト」を完成。1774年には最大の偉業であるオリジナルの素地「ジャスパー」を完成。このユニークなストーン ウェアは、地の色はさまざまで、その上に古典的なレリーフを施してあり、まもなく世界中で多大な人気を博すこととなりました。特有の艶やかな白と透明感、堅牢を誇る「ファイン ボーン チャイナ」は「用の美」を求めたジョサイアの精神を、彼の没後も受け継がれジョサイアII世の時代に改良を重ねて生み出され、製品化されました。